道法正徳史による剪定講習会を開催。みかんの剪定技術とは!?


 




 「この講習会は、未来の事を考えたら2万円の価値がありましたね。」

 昨年開催した講習会で、参加者のみなべ町の農家の方が言われたお言葉です。

 私もそう思いました。

 剪定で樹々が元気になれば、農薬もさらに少なく、肥料もさらに少なく出来ます。

 地球への負荷を減らし、自分達も健康になれる。

 樹々の体調も分かりますし、人に説明も出来る。

 今年もいっぱい勉強します。

 一緒に、樹々の生命力について学びませんか?




 


 




 あなたは、剪定(せんてい)という作業をご存知だろうか?

 呼んで字の如く、「剪定」の「剪」は「切ること」。
 「定」は「定める」。

 あなたは樹木の枝を切る時、きっちりと目標を定めて切ることが出来ているだろうか。

 我流?経験?本で読んだ?上の人から教わった?

 それは木々からのメッセージを受け取った切り方だろうか?


 樹はとても正直。

 人間と同じ同じ生き物だから、ヤラれたら嫌なことは表に出して表現する。



 まず、この写真1を見てほしい↓

 

 



 これは僕が昨年間違った切り方をしたから、樹が嫌だったことを表現した写真。

 なぜ嫌だったか、あなたには分かる?


 次はこの写真2を見て。

 


 これも、僕が去年間違った場所を切ったので、樹が「ダメだよ!」と訴えている写真。

 これは、樹が訴えているというより、樹が傷んでしまって、それがために樹が病害虫に襲われてしまった写真。

 この写真を見て、あなたは何を感じる?


 次は、こんな写真はどうだろう。

 


 これも同じように、二本の枝があって、間違った場所を切ってしまった写真。

 去年、どちらか1本を切らないといけなかったとしたら、今の私なら、今残っている枝を
必ず切っていただろう。

 本当は、どちらも切ってはいけない枝なんだけどね。
 まだまだ、自然界のことなんて、これっぽっちも分かっていないよね。




 じゃあ、写真1から、樹がどう表現してくれたのかを見てみましょうか。

 


 写真1の場合、僕は去年、上に出ている枝を切ってしまった。
 しかも、少し枝の部分を残して。

 これは、最悪の場所を、最悪の形で切ってしまったことになっているんだ。

 この答えは当日の剪定講習会で分かるんだけれども、とにかく、上に伸びる
枝っていうのは、横向きの枝の10倍以上の力を持っているんだ。

 その10倍の力を持つ枝を切ってしまったから、その枝に栄養を送っていた
部分、写真では赤枠に囲った部分だけれども、10倍のパワーが無くなって
しまい、栄養分を吸い上げる力がなくなってしまったんで、枝が乾燥して弱り
苔や病原菌の住処になってしまったんだ。

 こうなるくらいなら、切らないほうがマシなのさ。

 樹を自分の手で、イジメてしまっていたんだね。本当に申し訳ない気持ちで
いっぱいだ。この場をお借りして、ごめんなさい。



 次に写真2を見てみよう。

 


 僕は去年水色の部分から出ていた大きな枝を切ってしまったんだ。
 なぜ切ったのかは、樹を低くして、作業効率を高めたかったから。
 人間の都合に、樹を合わせようとこちらの都合を押し付けてしまったんだ。


 すると、今年、枝全体をよく見てほしんだけども、赤枠で囲ったとおり、
枝に苔がびっしりと生えているよね。

 これも写真1と同じで、水色枠から出ていた枝がこの枝への栄養分の主力
部分だったんだけれども、その主力部分を切ってしまったがため、栄養分を
引っ張れなくなってしまって、水色枠から下の部分に苔がびっしりと生えて
しまっているんだ。

 だから上向きの枝を切るということは、樹にとって本当に致命的なんだ。


 最後に写真3を見てみよう。

 


 この写真では、枝が二又に分かれているけれども、どちらかの枝に養分を集中
させようと思って、去年切ったんだけれども、切る場所が悪かったし、切り方
も悪かったんだ。

 切る場所は、どちらを切るかといえば右のより横向きの枝を切るべきだし、
もし左の枝を切るとしても、もっと際々の場所で切らないと行けなかったんだ。
 本当はどちらも切ってはいけなかったんだ。


 この説明は、次の写真に譲るね。



 じゃあ、写真4を見て。

 



 次に写真5を見て。
 



 写真4と、写真5は昨年同じ時期に切ったんだけども、切り跡が全然違うよね。

 写真4は、綺麗に樹が自分で切り口を塞いでくれている。
 かたや、写真5では、切り口が枯れて来ているよね。


 これなぜだか分かる?

 これって、「植物ホルモン」っていうのが影響しているんだよね。

 「植物ホルモン?牛肉の話じゃなくて?」

 一般社会で生活している人にとって、「植物ホルモン」って馴染みはないよね。

 でも、人間のホルモン(エストロゲン、オキシトシン、インスリンなど)と同じように、植物にもホルモンは存在しているんだ。

 主なものでは、「オーキシン」「ジベレリン」「サイトカイニン」「アブシジン酸」「エチレン」なんかが知られている。
 恐らく、今は知られていないホルモンは、もっともっとあると思う。あと100以上はあるんじゃないかな。
 恐らく人間と同じくらいのホルモンの数はあると勝手に思っている。

 人間も植物も同じ生物語(いきものがたり)。

 だから、人間のホルモンも、植物のホルモンも名前は違うけど、もともと同じなんだろうと思う。
 だから、人間も植物もホルモンは同じ数だけあるんだろうね。



 前置きが長くなったけど、この写真4と写真5の違いは、この植物ホルモン「オーキシン」が大きく関わっているんだ。

 だから、切る場所を間違えると、このオーキシンが活躍してくれない。

 オーキシンは、植物が切られた跡の癒合(人間で言えば瘡蓋(かさぶた))を作る役割をするんだけれど、
そのオーキシンは、樹の頂上付近で作られるんだ。

 だから、写真4の場合だと、上から流れてくるオーキシンが、傷口を塞いでくれるけど、写真5の場合だとオーキシンが上から流れてこれない場所で切ってしまっている。

 じゃあ、写真5の場合、どの位置で切ればよかったんだろう?

 ここまで読んでくれたあなたなら、答えは一目瞭然だよね。

 答えは、、、、

























 


 そうだよね。

 写真の赤い部分で切れば、頂上から流れてくるオーキシンが、切り口を癒合してくれるよね。

 これは、写真3の切り方も「間違っているよ。」と樹が教えてくれているんだ。





 同じような事例を見てみよう。

 写真6↓

 



 これも切り方が悪かったから、樹が「あんたの切り方が悪いから、こんな苔いっぱい付いてしもうたやんか!」と怒っているよね。

 上から流れるオーキシンが届かない場所を残してしまっているから。


 じゃあ、どう切ればよかったのかって?


 答えは次の写真7。

 


 樹液が流れない部分は、余計な部分で枯れてしまうから、切り落としてあげるんだ。

 恐らくあなたがこの切り方をすると、少し園芸をかじった人はこう指摘するだろうね。


 「そんな大きな切り口じゃ、下から来た養分が蒸発してしまう!」。

 技術指導をされている方々もこういうかもしれない。

 「切り口は出来るだけ小さく!!」


 でも、その切り方がダメなのは、写真6が証明してくれているよね。

 写真が証明してくれているわけじゃない。
 樹が教えてくれているよね。


 だから、植物が切ってほしい切り方は、写真8のようになるんだ。

 




 前置きがとても長くなったけど、この写真8の切り方を学ぶのが今回の講座であり、この剪定方法は「切り上げ剪定」と言われているんだけれども、この「切り上げ剪定」の生みの親が、今回講演と実演をして頂く道法さんなんだ。


 切り上げ剪定は、植物の持つ力を利かす剪定方法。
 樹のなかにもある枝ごとの「弱肉強食」を活かし、強い枝をより強くする剪定方法。

 今までの指導では、

 「徒長枝(勢いのある枝)は切りましょう!」、「作業しやすいように、樹は横へ横へ広げるように剪定しましょう」

のまったく逆をいく剪定方法。


 これは、新しい剪定方法ではないんだ。
 技術でも、手段でもないんだ。

 ただただ、樹の持っている力を引き出すための手助けの一つなんだよね。



 では、写真9を見て。

 


 まっすぐ上に伸びる枝。
 若々しいよね。
 青い枝に、白い筋が入っている。
 これがパワー100%の枝なんだ。
 左向きの枝は茶色く50歳?って感じで、上に伸びる枝はまさに20歳の青年のようだよね。



 写真10

 

 


 写真10は、横向きに伸びる枝から出た葉っぱ。
 少し小さめで、弱々しいよね。



 写真11。

 

 


 写真11は、上向きの枝から出た葉。
 大きくて、肉厚で、光合成能力がとても高そう。

 こういう葉には、病害虫もつきにくく、必然的に農薬散布も減らすことができるんだ。
 葉の能力が高いため、防衛本能も高いんだよね。




 「木」という漢字をよーく見て。
 真ん中に1本筋が通っているよね。
 人間も、木も、真ん中に1本筋が通っていないといけないんだ。

 なぜなら、オーキシンは重力に逆らうから。
 その辺りの話も、当日聞けるんじゃないかなと思う。


 木の生命力を高めることは、農薬散布を減らし、肥料散布を減らすことにも繋がる。

 これは、労力も抑えられるし、土壌汚染も無くせられる。

 なぜなら、葉が大きく、光合成能力が高いため、木が自分で養分を作れて、防衛力が高いためなんだ。





 木の形を整える剪定から、木の生命力を高める剪定へ。

 栽培面積を増やすことなく、木々の持つ力を高め、生産量を高める剪定へ。


 世界の食糧危機が叫ばれているなか、少ない面積でも多くの収量を。

 多くの方々がこの技術を身に付け、全世界の食料生産量を増やすことが出来ればと思っている。

 「切り上げ剪定」の元祖、道法さんの剪定講座、ぜひご参加下さいませ。



 


 


 




 日時:平成26年2月7日8:30〜
  集合場所:観音山F.G.工房(和歌山県紀の川市粉河43−16)及び観音山F.G.園地
 内容:プロジェクターによる講義と園地での剪定実演
 人数:20名様限定
 参加費:5,000円/1人



最寄り駅は粉河駅。粉河駅からは徒歩10分でお越し頂けます。B の場所が集合場所です。

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 ご参加ご希望の方は、メール、電話、ファックスでご連絡下さい。 

 メール:info*kannonyama.net (*を@にご変更下さい。)
 電話:0736−73−4095
 ファックス:0736−73−3210




 木々の持つ本当の力を勉強し、ともに日本の果樹産業、世界の食料生産力を高めてまいりましょう!

 自然の力を引き出し、農薬の使用を減らし、安全なフルーツを全世界へ届けましょう!

 この剪定方法が、全世界の標準になることで、少しでも世界平和に繋がればと思います。(おおげさ?)
 

 あなたにお会い出来ることを楽しみにしております。





 

開墾明治四十四年 観音山フルーツガーデン